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稲佐の浜の夕日と「天日隅宮」

稲佐の浜の夕日と「天日隅宮」

稲佐の浜(薗の長浜)は南北約 10km にわたる砂浜で、かつては西へ開いた出雲の海の玄関口として多くの船や人を迎えました。「国譲り神話」の舞台となったのは稲佐の浜の北端で、この弁天島がある辺りと言い伝えられています。ここでオオクニヌシは自身が住むための宮を築くことを条件に国譲りを承諾しました。

この宮が浜から東へ 1km ほど離れた 出雲大社 いずもおおやしろ であり、『日本書紀』では「天日隅宮」と記されています。その名称から、この地がかつて日が沈む聖地として認識されていたことがうかがえます。

今でも旧暦 10 月 10 日には日没を待って、出雲大社の神職が全国から参集される 八百万 やおよろず の神々をお迎えする「 神迎 かみむかえ 神事」がこの稲佐の浜で執り行われています。

太古から変わらない日の入りへの思いは、今日まで連綿と受け継がれています。

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